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  • 『五行歌』六月号歌会レポート

  • 投稿者:一歳
  • 投稿日:2019年 6月 4日(火)09時21分37秒
  • p3353015-ipngn19501marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
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レポート担当:一歳

 四月一日(月)

 命の           旅 人(一席)
 有限を
 告げられた時
 ゆっくりと
 二人分の紅茶を淹れる

 パートナーが余命を告げられた時と読まれた方が多かったが、作者は、書道の恩師が余命六か月と告知された時、私にできたのはゆっくりと紅茶を淹れることだけだったと。
 パートナーが告知されたとして、同じく共に過ごす時間をもつだろうとも。終末を見つめ死を受け入れるための時間。やがて来る死までの時をどう生きるかを考えさせられる作。

 朽ちる命 育つ命     紫かたばみ(二席)
 すべて呑み込み
 まったりと
 春の海は
 スパンコールの輝き

 寄せる波、引く波は、命の海に繰り返される生死の喩。命のすべてを包み込み呑み込んで海面はキラキラと輝いていた。この春の海に、生まれ出た新芽のような命に灌がれる慈愛に満ちた菩薩界を感じたという方、「スパンコール」に違和を感じたという方も。

 自分で         大橋克明(三席)
 創り出した
 時間軸で
 振り回される
 愚か者

 自分自身がつくりだしたもの・ことに振り回されるのは人の常。愚か者とは私自身のこと、とほぼ全員が読まれた。時間表ではなく時間軸。この軸とは、自身の生きる中心核でもあろう。自身が創り出したものに振り回されている愚か者の日常そのまんま、と作者。

 愉しみは       コバライチ・キコ(三席)
 醍醐寺の庭
 四角く切り取り
 春を満たす
 土牛*の桜      *とぎゅう

 秀吉が権勢を誇った頃の醍醐時の桜を彷彿とさせる一方、今ある庭の桜を見る視座から、その桜時空を「四角く切り取り」、「土牛の桜」と転じたのが秀逸。淡い色を重ねて画かれた土牛の桜花弁は一枚とて同じではない。櫻明りと櫻闇の境を湛えた幽玄の櫻の姿が顕つ。



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