阪神は24日、今季限りで現役引退した岩田稔氏(38)が22年からCommunity Ambassador(コミュニティアンバサダー、略称CA)に就任すると発表した。
岩田氏は球団を通じて「またこうして阪神タイガースの一員として活動できることが本当にうれしいです。違った角度から野球を見ることなど、どんどん新しい活動に挑戦していきたい。現役のころから取り組んでいる1型糖尿病の根治に向けた啓蒙活動にも、これまで以上に力を入れていきたいと思っています。自分らしく、さまざまな形で阪神タイガース、そして応援していただいたBig Familyのファンの皆さんと一緒になにか活動していけたらうれしいです」とコメントした。
同じ1型糖尿病を患い、以前から親交のあるJリーグ・ヴィッセル神戸のMFセルジ・サンペール(26)がサプライズで登場し、花束を贈呈。「岩田選手、16年間お疲れさまでした。私も1型糖尿病です。岩田選手は、1型糖尿病の人にとってヒーローです。諦めないことを教えてくれました。とても尊敬しています。お疲れ様でした、ありがとうございました」と全て日本語でメッセージを送り、再び場内は割れんばかりの拍手に包まれていた。
阪神の岩田稔が試合後に引退セレモニーに臨んだ。高校時代に発症した1型糖尿病と闘いながら16年間プレーし、「僕一人ではここまで長くやっていけるとは思っていなかった。やはり家族の存在があったから」と涙を浮かべて振り返った。
この日登板はなかったが、セレモニーで梅野に気持ちを込めて1球を投じた。
―どの様な思いで病と闘いながらプロ生活を送ってこられましたか。
高校生の時に1型糖尿病になり大変な事もありましたが、病院の先生から「病気でもなんでもできるよ」と教えて頂いて、元ジャイアンツのビル・ガリクソンという選手の本を読んで、自分もやっていけると思わせてもらいました。タイガースに入団する時に言ったのですが、1型糖尿病の患者の希望の星になれるように、頑張ることができたと思います。
―改めて1型糖尿病と闘う皆様にメッセージをお願いいたします。
僕がこのプロ野球の世界で16年間も勝負できたので、1型糖尿病でもなんでもチャレンジできると思います。頑張ってほしいです。
1型糖尿病と60勝に本音「俺、よう頑張ったよな」
阪神岩田稔投手(37)が29日、現役引退を決断した。近日中に会見する。6月中旬から中継ぎに挑戦した今季は1軍に3試合登板。後半戦は2軍調整が続き、球団の来季構想から外れていた。1型糖尿病と闘いながらプロ16年間で60勝、防御率3・38。功労者として1軍で引退試合が催される方向で、来季は球団内にポストを用意される可能性が高い。
1型糖尿病と闘いながら生え抜き16年間で60勝。
阪神岩田稔投手(37)が来季の戦力構想から外れていることが26日、分かった。
関大を経て05年大学・社会人ドラフト希望枠で入団。大阪桐蔭高2年冬に発症した1型糖尿病と闘いながら、3年目の08年に10勝をマーク。同年以降は左肘手術などの故障も乗り越え、長年にわたって先発ローテを支えてきた。ここまで通算200試合登板で60勝82敗、防御率3・38。ただ、ここ数年は若手投手の台頭もあり、昨季は5試合登板にとどまっていた。
09年3月にはWBC日本代表として世界一を経験。シーズン中、オフ期間を問わず積極的に1型糖尿病の啓発活動も続け、生え抜き組の中でも注目度の高い選手の1人だった。今後は他球団での現役続行を目指すのか、ユニホームを脱ぐのか、方向性を定めていくことになる。
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